ISBN978-4-8013-0842-8 C0095 240頁
発売:2026-08-27 判形:4-6
税込1760円(本体1600円+税)未刊
[内容]
あの名作が“発禁”扱いになっていた!?
タブーに触れ、時代に葬られた“発禁=発売禁止”作品。
映画・音楽・絵画・書籍とジャンルを横断し、タブーを犯した44の名作の真相に迫る!
----------
2026年6月、ヴィム・ヴェンダース監督の初期の代表作『まわり道』(1975)の公開・流通停止が発表された。当時13歳でヌードシーンなどを強いられた女優ナスターシャ・キンスキーの訴えを受けてのことだ。
配信サービスが定着し、あらゆる時代や地域の作品を手軽に視聴できるようになった現在にあって、「発禁」や「封印」という概念があることは忘れてしまいがちだが、ヴェンダースの問題は、そのギロチンの刃がいつ振り落とされてもおかしくないことを思い起こさせた。
CD・DVD、ビデオテープ、レコード、紙の本など物理的な媒体がなくなれば、配信サービスからコンテンツが消されたりデジタル修正されたりしたら、もはやオリジナル作品を観る術は絶たれる。我々はそんな危うい世界に生きている。
「発売禁止」はなぜ起きるのか?
それで作品はどうなるのか?
作家の人生はどうなるのか?
改めて考えてみるべきではないか。
そこで本書『発売禁止―タブーを犯した44の名作―』は、「発売禁止」の憂き目にあった作品をジャンル横断で紹介する。
「発売禁止」の定義を発売が禁止されたものだけでなく「市民の自由な鑑賞権の禁止」と広くとらえ、公開禁止や放送禁止、展示禁止となった作品もあつかう。
「発売禁止」というタブーを犯した作品のなかには、じつは「名作」とよばれるものが少なくない。
本書が作品の新たな一面を見出すきっかけとなれば幸いである。
(「はじめに」より)
※本書は『封印された発禁作品』(2016年、小社刊)に加筆・修正し、再編集したものです。
[目次]
第1章 禁じられた映画
ガキ帝国 悪たれ戦争
密告
天安門、恋人たち
ノストラダムスの大予言
靖国YASUKUNI
孤独な声
ラストタンゴ・イン・パリ
暗号名 黒猫を追え!
殺人狂時代
ナチュラル・ボーン・キラーズ
パッション
ソドムの市
第2章 禁じられた音楽
COVERS
イエスタデイ・アンド・トゥデイ
ヨイトマケの唄
今度生まれたら
恋のピンチ・ヒッター
セーラー服を脱がさないで
府中捕物控
チェルノブイリ
遠い初恋
脱走兵
アイゼンハワー・ブルース
夜のプラットホーム
第3章 禁じられた絵画
医師ガシェの肖像
裸のマハ
美しき姫君
トルコ風呂
黒いつぼと眠る女性
出獄の日のO氏
オランピア
マダムX
第4章 禁じられた書籍
風流夢譚
ライ麦畑でつかまえて
生きてゐる兵隊
怒りの葡萄
ジョニーは戦場へ行った
ふたたび、海
スパイキャッチャー
五経(六経)
ボヴァリー夫人
ハックルベリー・フィンの冒険
ファニー・ヒル、または一娼婦の手記
1984