ISBN978-4-8013-0645-5 C0026 208頁
発売:2023-01-25 判形:4-6 1刷
税込1540円(本体1400円+税)在庫あり
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1515(y174)t0:k0:s1337;j1341;(c3498;o998)
[内容]
「ウ~ ウ~ ウ~」
耳元でなにか大きな音がする。時刻は夜中の2時で、俺は移動の疲れから2時間前にベッドに崩れ落ちていた。
うるさいな、なんだよと思うものの、連日の移動で今自分がどこにいるかさえわからなくなっている。最初は高校野球の甲子園で鳴るサイレンに聞こえた音が、しだいに不快な警告音に感じられた。これは只事じゃないと反射的に飛び起きて窓を開ける。向かいのマンションの灯りがつき、ホテルのスタッフが現地語でなにか宿泊客に叫んでいる。
そうだ。今、俺は戦時下のウクライナのリビウにいるのだ。鳴りやまない音は、初めて生で聴く空襲警報だった。(「まえがき」より)
ウクライナ侵攻から約半年後のウクライナ、そしてロシア周辺国をめぐる、旅行作家・嵐よういちの最新作!
[目次]
第1章 戦時下の『ウクライナ』に行ってきた
第2章 31年ぶりの再訪『ハンガリー』
第3章 未承認国家『沿ドニエストル・モルドバ共和国』
第4章 もう1つのルーマニア人国家『モルドバ』
第5章 国が消滅した歴史を持つ『ポーランド』
第6章 独裁者の末路『ルーマニア』
第7章 かつての独裁者を懐古する『ブルガリア』
第8章 占領された歴史を持つ『ラトビア』
第9章 KGBによる支配を受けた『リトアニア』