ISBN978-4-8013-0604-2 C0095 256頁
発売:2022-07-25 判形:4-6 1刷
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[内容]
大仁田厚がいなかったらFMWは成功しなかったけれども、そこに荒井昌一がいて、樋口香織がいて、川崎球場のときにはいなくなっていたけど、茨城清志がいて、大宝拓治がいて、遠藤信也がいて……みんながいたから、ここまで来れたんだよ!
――高橋英樹(1991年9月23日の川崎球場大会について聞かれて)
1989年10月10日、東京・後楽園ホール。この日、満員の観衆に見守られながら、日本のプロレス史に名を残すある団体が旗揚げ戦を行った。
元全日本プロレスの大仁田厚を中心にした、〝なんでもあり〟のプロレス団体『FMW』である。
わずか5万円の資金で旗揚げされたというバックグラウンド、大部分が新人という選手層の薄さ……しかし、FMWはそのハンデを逆手にとって、ファンの支持を集めていく。そして、旗揚げから約2年、〝電流爆破デスマッチ〟を武器に、川崎球場を3万人を超える観衆で一杯にすることに成功する。
メジャー団体が全盛だった90年代に起きた奇跡――なぜ日本初のインディー団体は、川崎球場を満員にすることができたのか。〝涙のカリスマ〟大仁田厚の功績はもちろん大きい。だが、実はその陰には奇跡の躍進を支えた「FMWをつくった男たち」がいたのだ。
『週刊プロレス』のFMW番だった著者・小島和宏が、フロント、選手など、初期FMWを知る関係者を直撃。数々の証言から知られざるFMWの歴史を浮き彫りにする。
営業、広報、生涯担当、リングアナ……。
誰も知らなかったFMWの、名もなき勇者たちの物語!
【本書に登場する証言者】
栗栖正伸(選手)/松永光弘(選手)
スペル・デルフィン(選手)/工藤めぐみ(選手)
コンバット豊田(選手)/茨城清志(渉外担当)
大宝拓治(リングアナ)/樋口香織(広報)
高橋英樹(営業部長)
[目次]
【第1章】ジャパン女子のちTPG、ときどきワールドプロレスリング
【第2章】旗揚げ戦から大爆発する空前絶後の胡散臭さ、いかがわしさ、そして「涙」
【第3章】邪道姫の降臨、そして電流爆破の宴
【第4章】消えた両国国技館決戦と、「ぼく」から「俺」に変わった1周年
【第5章】「FMWをつくった男たち」がバラバラになった極限の夏
【最終章】それぞれの場所から見た、川崎球場という名の「夢」
【特別付録】初期FMW人物事典