ISBN978-4-8013-0543-4 C2075 160頁
発売:2021-07-21 判形:A5 1刷
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510(y58)t0:k0:s444;j452;(c116;o116)
[内容]
「人間の動作は力学現象に他ならない。動作のコツは物
理学的に理解できるのではないか?」
元高校球児の理論物理学者が、投球動作の物理学的解明
に挑戦。従来のスポーツ科学(スポーツバイオニクス)では到達することができなかった物理学的に正しい投球動作を突き止めた。
「肩の力を抜け」とはどこの力を抜くのか? なぜ「肘を下げるな」というのか? 「スナップを効かせろ」とは? なぜ「ヒップファースト」か? なぜ脚を高く上げるのか? 「体重移動」の本当の意味は? なぜ上半身を投球方向と反対に傾けるのか? 軸脚は地面を蹴るのか残すのか? グラブ腕は引くのか止めるのか? なぜ「体を開くな」というのか?
力学的に無理なく、正しいフォームを身につければ、球速は上がり、コントロールは向上し、ケガは少なく、イップスも改善する。
これまでのピッチング理論を覆つがえす、新時代の投球メカニズムの教科書!
[目次]
【第一章】
これまでの指導法・運動理論には何が欠けていたのか?
■ 1.1 指示内容の「3W1H」が明確でない
■ 1.2 熟練者にもある「感覚と実際の乖離」
■ 1.3 「科学的に分かること」に対する誤解
■ 1.4 本書で明らかになる12 の疑問
【第二章】
運動のメカニズムを解明する理論物理学的方法
■ 2.1 現代科学に通ずるデカルトの方法
■ 2.2 前提: ニュートンの運動法則
■ 2.3 分析1:人体の構造のモデル化
■ 2.4 分析2:人体に働く力の分類
【第三章】
高速運動を生み出す7つの基本メカニズム
■ 3.1 基本① 重力の3つの効果
■ 3.2 基本② 等価原理とエレベーター効果
■ 3.3 基本③運動連鎖の軸となるブレーキ・シーソー効果
■ 3.4 基本④ 誤解されている遠心力の効果…ほか
【第四章】
理論物理学が解明した投球腕の運動メカニズム
■ 4.1 ブラックボックスだった「内旋・回内」のメカニズム
■ 4.2 角運動量保存則のもう1つの重要な帰結
■ 4.3 腕の準内旋・伸展による加速メカニズム
■ 4.4 ポイントは前腕と上腕のねじれ運動…ほか
【第5章】
軸脚・踏み出し脚・体幹・グラブ腕の役割を一つ一つ理解しよう
■ 5.1 「ヒップファースト」から始まる様々な加速メカニズム
■ 5.2 遠心力と作用・反作用の鍵となる踏み出し脚の運動
■ 5.3 2種類のエレベーター効果:投手型と捕手型
■ 5.4 体幹におけるブレーキ・シーソー効果…ほか
【第6章】まとめと補足
■ 6.1 理論的に明らかになった多様なメカニズム
■ 6.2 コントロールのメカニズムとイップス
■ 6.3 肩の弱さは克服できる
【付録】回転運動の力学