ISBN978-4-8013-0468-0 C0021 224頁
発売:2020-07-22 判形:4-6 1刷
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[内容]
最盛期には800万人を超える兵力を動員し、とてつもない額の戦費を使い、国力を限界まで傾け、持てる人的資源、物的資源を注ぎ込む――。太平洋戦争は日本にとって、文字通りの〝総力戦〟になった。昭和16年12月8日の真珠湾攻撃、マレー上陸作戦から、昭和20年9月2日の戦艦ミズーリ甲板上での降伏文章調印まで、3年9ヵ月にわたってつづいたこの戦争で、日本は多くの人命を失っただけでなく、多くの財産を無に帰し、官民の在外資産、海外領土を喪失した。はたしてその損失はどれほどのものだったのか。また、戦後に国際社会に復帰するためにどれほどの賠償をおこなったのか。太平洋戦争を戦費・損失・賠償など、金銭面から解剖。かつてない戦争の姿が見えてくる。
[目次]
【序章】日本が戦争をした理由
毎年積み上げられた巨額の軍事費
軍事費確保のために使われたアメリカの脅威
石油1000万リットルを巡る攻防……など
【第一章】戦争に費やされたお金について
危険領域をはるかに上回る巨額の軍事費
異常事態がまかり通る危険な財政運営
国民への借金はすべて踏み倒された!?……など
【第二章】戦争で失われた人命と財産
太平洋戦争の戦没者は310万人
人命軽視の日本軍、各地の戦場で〝無駄使い〟が目立つ
最も多くの戦死者が出たのはフィリピン……など
【第三章】敗戦で失った植民地と占領地
敗戦によって半減した日本の領土
製糖業の発展で、台湾は黒字経営になる
日本の一部となった朝鮮半島、
経済的自立のために多額の資本が投下される……など
【第四章】終わらない償い
敗戦後に待ち受けていた〝賠償金〟という責苦
在外資産の差し押さえだけでは足りない巨額の賠償金
一家族あたりの負担額は大卒初任給を超えた……など