彩図社(さいずしゃ)は、読者の好奇心を本にする出版社です。お知らせ

書籍情報

10年ぶりに、路上生活に戻るか…

今日、ホームレスに戻ることにした

風樹 茂著 

カザキ シゲル 

生々しいホームレスの実態

ISBN978-4-88392-841-5 C0095 224頁

発売:2012-02-23 判形:4-6 1刷

税込1320円(本体1200円+税)在庫僅少

(在庫状態は2024/11/19 09:24:30の状況です)


18(y16)t0:k0:s2;j2;(c0)

今日、ホームレスに戻ることにした

お近くの書店あるいは下記ネット書店でお求めください

[内容]
一〇年ぶりでホームレス界に復帰することにした。
「復帰」というのは、以前、おれはしばしば公園でプチホームレスをやっていたからだ。収入がなく、家に居づらかったのである。
今回のホームレス界への復帰の主な原因は、東日本大震災と、それに伴う原発事故である。あの事故のおかげもあって、おれが請け負っている海外の事業の開始が遅れに遅れている。おまけに原発が爆発したとき、一家で大阪の西成に逃げた。すると想定外の旅費がかかった。
まもなく貯蓄が尽きようとしている。毎日、減っていく預金通帳を見る日々だ。自然、ホームレスの日々が脳裏に蘇ってくる。
最初、おれがホームレス界にデビューしたのは、『ホームレス入門―上野の森の紳士録』(山と渓谷社/角川文庫)の原稿を書いた後の二〇〇一年の春だった。あのときの理由はリストラだった。一年間無職無収入で懐がすっからかんになり、上野公園にしばらく住んだ。
その後、今に至るまで、折に触れて渋谷の代々木公園で寝たり、あるいは名古屋や大阪のホームレス界を探訪し、ホームレスの人々と深く濃く交わってきた。
本書は、それらの折々の体験を描いた実話である。(「はじめに」より)

[目次]
第一章:上野編―はじめてのホームレス
第二章:渋谷・原宿編―代々木公園の夫婦ホームレス
第三章:名古屋編―ホームレススターのテレビ出演
第四章:大阪編―西成の色男


[著者略歴]
北海道旭川市生まれ。東京外国語大学スペイン語学科卒業。在学中にメキシコ国費留学。
中南米専門商社を経て、アマゾンでの鉄道復旧工事に従事。その後、シンクタンク、研究所などで首相向け政策提言、海外援助や海外投資案件に係り、世界30数ヶ国を踏査。
研究所をリストラ解雇後、作家に転身。収入減からホームレスを体験。最近はベネズエラに2年半駐在し、放射線運搬後帰国。日本で再度ホームレス危機を迎える。
著書に『愛! フクシマの黙示録―真実はここにある』(電子書籍)、『ホームレス入門―上野の森の紳士録』、『ホームレス人生講座』、『それでもパパは生きることにした』、『ラテンの秘伝書』など多数。