ISBN978-4-88392-674-9 C0095 240頁
発売:2009-01-22 判形:4-6 1刷
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[内容]
世界初のフランチャイズ方式で「ケンタッキーフライドチキン」を創業したカーネル・サンダースは、店先に立つ人形の柔和な表情とは裏腹に、どこに就職してもトラブルが絶えず転職を繰り返した。口論の末に巨体で相手を押し倒したこともあれば、怒ってステッキを振り上げることもあった。そんなカーネルが無一文になり、ケンタッキーフライドチキンを始めたのは、何と65歳でのことだった。
「世界のホンダ」を築いた本田宗一郎も相当にひどい。飲酒運転で川に突っ込むわ、役人ともめて税務署にホースで水をぶっかけるわ、挙げ句の果てには、生意気な芸者を2階から放り投げたことさえあった。
人の意見を一切聞かないヘンリー・フォードは当時の自動車業界きっての嫌われ者になり、アップル社のスティーブ・ジョブズは周囲の人々を大いに振り回した。阪急電鉄を作った小林一三は入社式に3ヶ月も遅刻し、「夢の国」の生みの親であるウォルト・ディズニーは従業員から「ドブネズミ」と罵られた。
誰も彼もが、経営者どころか、関わりたくもないようなタイプだと言えよう。
とはいえ、彼らはこうした強烈な個性を持っていたからこそ、既存の枠組みにとらわれることなく時代を変えることに成功したとも言える。
(「はじめに」より)
[目次]
【技術馬鹿一代】本田宗一郎
【老人力】カーネル・サンダース
【時代のクリエイター】小林一三
【食の革命児】安藤百福
【孤高の女傑】ココ・シャネル
【ファンタジーの帝王】ウォルト・ディズニー
【電力の鬼】松永安左エ門
【愛すべき嫌われ者】スティーブ・ジョブズ
【社長は小説家】菊池寛
【偏屈王】ヘンリー・フォード
【経営の神様】松下幸之助