ISBN978-4-8013-0552-6 C0021 240頁
発売:2021-08-25 判形:4-6 1刷
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[内容]
明治43(1910)年8月29日、大日本帝国は「韓国併合ニ関スル条約」に基づいて、朝鮮半島を領土に組み入れた。
世にいう「日韓併合」である。
日本は朝鮮総督府を置くと、莫大な予算をつぎ込み、朝鮮半島の近代化に着手した。
税制を立て直すために、土地の測量を断行。道路や鉄道などのインフラを整え、内地からの投資を呼び込み、農業中心だった朝鮮の工業化を目指した。公立学校を各地につくり、朝鮮半島の人々の教育レベルの向上に努めた……。
日本の朝鮮統治は、太平洋戦争に敗れるまで、35年続いた。
その間、日本は果たしてどれだけの金銭を朝鮮半島に費やしてきたのか。
そして、その見返りに日本は何を得ることができたのか。
日韓併合を金銭面から分析。かつてない併合の姿をあぶり出す。
[目次]
【第一章】日本はなぜ朝鮮半島を欲したのか?
【第二章】朝鮮半島に「近代」を移植する
【第三章】朝鮮半島を豊穣の地に
【第四章】皇民化のコスト
【第五章】「植民地」に暮らす日本人の実相
【第六章】アジア侵略に活用された朝鮮半島の人的資源
【第七章】いまも増殖し続ける負の遺産