ISBN978-4-8013-0369-0 C0139 224頁
発売:2019-04-15 判形:文庫 1刷
税込713円(本体648円+税)在庫あり
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[内容]
「神事」とは、いったいなんだろう。神社の祭りや地域のイベントなどで、ときどき聞く言葉だ。どうも神社で行なわれている儀式らしい。そのくらいの受け止め方で、それではどんな儀式を行なうのか、そこにいかなる意味があるのか、詳しく知っている人は意外に少ないのではないだろうか。
本書はそんな「神事」について、ひとつひとつ探ってみた。すると、そこに広がっていたのは、日本人が連綿と受け継いできた「思い」だった。自然に対する、感謝や畏怖。子の成長を願う気持ち。豊作への祈り。
そうして命のたすきを受け渡してきた日本人ならではの、独特な宗教観……それが「神道」にほかならない。あらゆる神事の根っこにはひとつのシンプルな祈りがある。その気持ちを、本書から読み取っていただければ幸いだ。(「はじめに」より)
[目次]
第一章 日本人の歴史と神道の秘密
神道はいつ生まれた?/神道には教典や聖典はない?/「いただきます」もまた神事の言葉/いまも伊勢神宮に伝わる「神意を占う」神事/神々の姿も信仰の形も変化していく……
第二章 現代に伝わる神事と祭りの秘密
「まつり」の語源とその意味は?/天皇即位後、最大の儀式とは?/宮中祭祀が行なわれる皇居の中の神社/日本で最も古くから続いているお祭りは?/家庭を見守るさまざまな神様……
第三章 日常の中に残る神事の秘密
鉄道の発達によって生まれた新しい神事/四季を表す言葉にも神道の影響がある/神事から生まれた折り紙/日本サッカー協会と日本神話の意外な接点/半年に一度、神社でお祓いの神事を受けよう……