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書籍情報

猫で呪い、虫で殺す…

中国最凶の呪い 蠱毒

村上 文崇著 

ムラカミ フミタカ 

蠱毒の呪式、蠱に呪われた者の末路、蠱を扱う者の宿命… 呪術大国・中国にて今もなお畏怖される「蠱毒」を古文書と伝承、報道から読み解く。

ISBN978-4-8013-0242-6 C0039 256頁

発売:2017-07-25 判形:4-6 1刷

本体1800円+税(税込1944円)改装待ち

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中国最凶の呪い 蠱毒

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[著者略歴]
村上文崇(むらかみ・ふみたか)
1970年生まれ。東京大学文学部卒。上海中医薬大学卒。
中国の医師免許取得後、上海の総合病院で診療に従事。
現在は帰国し、漢方、薬膳を研究する養生医学研究協会を主宰。漢方、薬膳、中国の現代文化などに関するコンサルティングを行うTCMediCo代表。
著書に、『読む漢方薬 ストレスに負けない心になる「人生の処方箋」』(双葉社)『知識ゼロからの薬膳入門──身近な食材で今日からできる「正しい薬膳」の基本』(自由国民社)などがある。
また中国の現代文化、伝統医学について、ウェブサイトでも情報を発信している。
中国医学をテーマにした漫談を披露する漢方漫談家の顔をもつ。

[内容]
呪殺。それは人を呪い殺す呪術の奥義である。そして、蠱毒は人の命を奪う呪術、呪殺の手段の中で、最凶の邪法として畏怖されているのだ。
蠱が恐れられているのは単に人の命を奪うからではない。蠱は人を病の苦しみに沈めるのだ。蠱の呪力に憑かれた人は、何か月も、何年も、病の苦しみに苛まれ、絶望の果てに命を落とすのである。

毒針、粘液、強靭な牙、獰猛な食欲を持つおびただしい数の毒虫、爬虫類、小動物を狭い容器に閉じ込め、互いに殺し合い、食い合いをさせる。やがて一匹だけが生き残る。それが蠱だ。
もちろん、このイメージは誤りではない。しかし、蠱を作ることは蠱術の一部であって、全体ではない。蠱はどのような姿をしているのか、蠱をどのように利用するのか。それだけでも、大きな謎である。

しかし、それだけではない。中国史に詳しい人なら、隋代の中国社会を騒がせた猫鬼をご存知だろう。
猫は死ぬと鬼になる。その鬼が猫鬼である。蠱師に操られる猫鬼は猫蠱とも呼ばれる。蠱師が操るのは虫から作られる蠱だけではない。毒虫に殺し合いをさせることは、蠱術の必須の要素ではないのである。

古代から現代まで脈々と受け継がれて来た蠱術の謎に肉薄し、知られざる蠱術の謎を白日の下に晒す。それが本書の目的である。

[目次]
第一章 古文書の中の蠱
第二章 現代中国の蠱術
第三章 造蠱の方法
第四章 蠱の不気味な多様性
第五章 蠱毒からの逃避
第六章 日本の蠱術