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書籍情報

著者初期の作品を集めた短編集

日貫瑞穂短編集

ヒヌキミズホタンペンシュウ

日貫 瑞穂著  

ヒヌキ ミズホ  

nv/短編小説集

ISBN4-88392-524-2 C0193 128頁
(ISBN978-4-88392-524-7)

発売2006-05-15 文庫版

定価518円(本体480円+税)

日貫瑞穂短編集

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[著者略歴]
広島市在住、会社員。
「賄い屋」、「パラダイス」、「野うさぎの住む森」、「タビビトの木」などの作品がある。
本短編集は、初期に書かれた短編に筆を加え、改めて著作としてまとめたものである。

[内容]
「バラード」……和美は女遊びが耐えない怠惰な生活を送っていた。そんなある日、まゆみと出会う。まゆみは足が悪く、喫茶店でウエートレスとして働いている。和美はどういう訳かまゆみのことが気になり、話をしてみたいと思うようになっていた。しかし、いくら話しかけても、食事や映画に誘っても、無視されるままだ。和美は初めて女の人に対し、臆病になった。ストーカー呼ばわりされる中、祈るような思いで、和美は初めて女の人に手紙を書く……。

「山の上に見える街」……すみれはこの夏休みどこにも行く予定がなかった。職場の後輩から一緒に海外旅行に行きましょうよとお義理で誘われて、わたし前にも行ったことあるし、今年は少し渋めに、国内の隠れ宿巡りなんかに挑戦しようと思ってるのと、とっさの嘘で逃げた。実は、金がないのだ。老後のことまで考え、つい高い養老保険に入ってしまった。田舎に帰っても、無口な兄と口うるさい兄嫁がいるだけで、すみれちゃん、いい人できた? と、兄嫁に嫌みを言われるのがせきのやまだ。そんな時、広告が目に止まる。「この夏、ハーブの里で、あなたも、素晴しい、出会いを、してみませんか?」とあり、滞在費宿泊費無料とあって、お帰りにはもれなく、当地の豪華な名産をおみやげとして差し上げますとまで書いてある。すみれはいつの間にか、申し込みをするためにケイタイに手を伸ばしていた……。

その他、2編の、著者初期の作品を収録した短編集。